【なぜ痛い?】筋肉痛の原理を徹底解剖!遅れてくる痛みの正体とは?

こんにちは!!chikinです!!今回は筋肉痛のノウハウについて!

「うわー、昨日運動したばっかりなのに、もう筋肉痛が…」

運動をした後に襲ってくる、あの独特の痛み。誰もが一度は経験したことがあるでしょう。特に、普段あまり体を動かさない人が急に運動をしたり、新しいトレーニングを始めたりすると、数日後に容赦なくやってきますよね。

でも、この筋肉痛、一体なぜ起こるのでしょうか?その原理について、詳しく、そしてわかりやすく解説していきます!



からだがよろこぶ、おいしいEAA

昔の常識は間違い?「乳酸が原因」はもう古い!

一昔前は、「筋肉に乳酸がたまるから筋肉痛になる」と言われていました。運動すると体内に乳酸が生成され、それが筋肉に蓄積して痛みにつながると。

しかし、これは現在の科学では誤りとされています!

乳酸は運動中にエネルギーを作り出す過程で一時的に生成されますが、運動が終われば速やかに分解・再利用されます。筋肉痛がピークになる頃には、乳酸はほとんど残っていないことがわかっています。

では、一体何が原因なのでしょうか?

筋肉痛の真犯人!「筋肉の小さな傷」と「炎症」

現在の研究で明らかになっている筋肉痛の本当の原理は、以下の2つのプロセスです。

  1. 筋肉線維の「微細な損傷」
  2. その後の「炎症反応」

これを、もう少し詳しく見ていきましょう。

筋肉にできた「小さな傷」(微細損傷)

普段使わない筋肉を動かしたり、いつもより強い負荷をかけたりすると、筋肉の繊維(筋線維)にごくごく小さな傷ができてしまいます。これを「微細損傷」と呼びます。

特に、筋肉が伸ばされながら力を出す動作(これを「伸張性収縮(エキセントリック収縮)」と言います)で起こりやすいとされています。

具体例でイメージしてみよう!

  • 重いものをゆっくり下ろす時
  • 階段を下りる時
  • 坂道を下る時

これらの動作では、筋肉が力を出しながら引き伸ばされるため、筋線維に負担がかかり、小さな傷がつきやすいのです。

 傷を治そうとする「炎症反応」

筋肉に微細な傷ができると、私たちの体は「大変だ!傷を治さなきゃ!」と、傷を修復するための反応を起こします。これが「炎症反応」です。

炎症が起こると、傷ついた部分に血液が集まって細胞の修復に必要な物質が運ばれたり、痛みを感じさせる物質(ブラジキニン、プロスタグランジンなど)が放出されたりします。

この痛み物質が神経を刺激することで、「痛い!」と感じるようになるのです。

なぜ筋肉痛は「遅れて」やってくるのか?

「運動した日はなんともなかったのに、翌日や翌々日に急に痛くなった!」という経験、ありませんか?

筋肉痛がすぐに来ないで、しばらくしてから始まるのは、この炎症反応が時間差で起こるためです。筋肉に傷がついてから、炎症が本格的に起こり、痛み物質が放出されるまでに時間がかかるため、痛みのピークが翌日や翌々日にずれ込むのです。

だから、筋肉痛は「遅発性筋肉痛」とも呼ばれています。

筋肉痛は「悪いこと」ばかりじゃない!成長の証し

筋肉痛は不快なものですが、実は筋肉が成長している証でもあります。

傷ついた筋線維は、修復される過程で以前よりも強く、太くなろうとします。これを「超回復」と呼びます。この超回復を繰り返すことで、私たちの筋肉は少しずつ強く、大きくなっていくのです。

もちろん、無理な運動で常に激しい筋肉痛を経験する必要はありません。大切なのは、自分の体の声を聞きながら、無理のない範囲で少しずつ負荷を上げていくことです。

まとめ:筋肉痛のメカニズム

  • 昔の説: 乳酸が原因 → 間違い!
  • 今の常識:
    1. 運動による筋肉線維の微細な損傷
    2. 傷を修復しようとする炎症反応
    3. 炎症によって放出される痛み物質が痛みを引き起こす
  • 遅れてくる理由: 炎症反応が起こるのに時間がかかるため
  • 良い面: 筋肉が成長しているサイン(超回復)

いかがでしたでしょうか?筋肉痛の原理を知ることで、運動後の体の変化をより深く理解できるようになったかと思います。

痛みを感じたら、無理せずしっかり休息をとり、栄養補給をしてくださいね。そして、また次回の運動に向けて、体と心を整えていきましょう!

タイトルとURLをコピーしました